真空洗浄機
真空洗浄機の概要
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目的
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- 単尺リードフレーム材の洗浄
- プレス部品の洗浄乾燥
- ラップ研磨後の洗浄乾燥
- 熱処理前の洗浄乾燥
- 塗装前の洗浄乾燥
- フラックス及び樹脂の除去
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特徴
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- 真空引きすることで、袋穴などにたまった空気が抜け、洗浄剤が入り込み、高い洗浄性を発揮する。
- 真空中で脱気後、超音波を併用すると、キャビテーションが強力になり洗浄効果が高まる。
- 単尺リードフレーム材のように0.15t厚で、油が付着し、材同士がくっついている状態でも、真空後に超音波・揺動・真空のフラッシュ効果により、短時間で完全な洗浄ができる。
- 乾燥前に、蒸気による仕上げ洗浄を行い、その後、一挙に高真空にすると、突沸現象を伴い、超高速乾燥が可能。
- 多段式真空蒸留再生機を内蔵しているため、溶解した油を連続的に再生し、常に新液を循環している。
- 真空中で全行程を行うため、クローズド化構造であり、排気も回収再生し、廃液も煮詰め後、濃縮して取り出すためランニングコストは従来のエタン、トリクレン、塩化メチレンの1/5~1/10に押さえることができる。
- 安全対策として、オイルバン、安増機器、間接加熱、エアバージ、インターロック、防火ダンパー、エア及び電源の自動遮断、自動消火システムといった安全機器を装備。
- 排気はリサイクルしているため、常時35℃以下で排風している。
- 弊社に実証テスト機があり、いつでもテストが可能。
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基本装置
全自動2槽式(1型)
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仕様(全自動2槽式真空洗浄機)
ワーク重量 40kg バスケット寸法 角バスケット:300×200×150Hmm 洗浄工程 真空浸漬超音波洗浄+揺動
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真空仕上洗浄+真空乾燥一次側ユーティリティ 電源:φ3 200V 約21kW エア:4~6kg/㎥ 冷却水:50ℓ/min 排気:5㎥/min
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洗浄前後の残留油分分析結果
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【金属部品】
試料名 ノルマルヘキサン
抽出物質(mg/2本)真空洗浄360秒 0.1以下 真空洗浄180秒 0.1以下 真空洗浄180秒
(下段)0.1以下 真空洗浄180秒
(上段)0.1以下 真空洗浄90秒 0.1以下 トリクレン洗浄後 1.1 洗浄前 45.0 測定法:JIS K 0102 24
ノルマルヘキサン抽出・重量法【単尺リードフレーム材】
ワーク 残留油分
(mg/ℓ)残留SO4
(μg/ℓ)残留油分Cl
(μg/ℓ)塩化メチレン時
の残留油分洗浄前
(1バスケットあたり)リードフレーム材 No.3 0.2 1.05 2.25 0.3 – リードフレーム材 No.4 0.2 1.11 2.17 0.3 – リードフレーム材 No.5 0.2 1.13 1.38 0.3 – リードフレーム材 No.6 0.3 0.35 1.28 – – リードフレーム材 No.7 0.3 0.44 1.38 – – リードフレーム材 No.8 0.3 1.01 1.54 0.24 – リードフレーム材 No.9 0.3 3.50 2.37 0.6 6900mg リードフレーム材 No.10 0.5 1.23 2.02 0.6 6900mg 単位:残留油分=mg/10フレーム SO4, Cl=μg/1フレーム
分析方法:赤外線吸収法(残留油分) イオンクロマトグラフ法(SO4・Cl)
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真空洗浄機の装置仕様
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1型 2型 3型 4型 ワーク重量(kg) 20 30 40 60 バスケット寸法(mm) 角バスケット 300×200×150H 400×300×300H 600×400×300H 700×500×400H 丸バスケット 200φ×300L 300φ×400L 400φ×600L 500φ×700L 一次側ユーティリティ 電源(kW) 30 45 50 70 エア(4~6kg/㎥) 600ℓ/min 600ℓ/min 800ℓ/min 600ℓ/min 冷却水(ℓ/min) 70 100 120 180 排気(㎥/min) 10 10 10 15
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真空洗浄機一覧(写真は抜粋)